映画ファンなら一度は耳にしたことのある俳優、阿部寛さん。
その圧倒的な存在感と自然な演技力で、多くの映画やドラマで主役を務め、日本の名優としての地位を確立しています。
しかし「どの作品から観ればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、阿部寛の魅力が詰まったおすすめ映画を、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
阿部寛の映画おすすめ徹底解説!

阿部寛さんのシリアスからコメディまで幅広い役柄をこなすその演技力は、観客や業界内でも高い評価を受けています。
このチャプターでは、、阿部寛さんのおすすめ映画を、作品ごとに詳しく解説していきます。
『テルマエ・ロマエ』(2012年)

ユーモアと真面目さが絶妙に融合した代表作です。
阿部寛さんの魅力を一番わかりやすく楽しめるのがこの作品です。
「古代ローマ人を違和感なく演じられる日本人俳優は阿部寛しかいない」(映画.comレビューより)
出典:映画.com『テルマエ・ロマエ』レビュー
『海よりもまだ深く』(2016年)
「是枝裕和監督×阿部寛」という安心感あるタッグで描かれる、リアルな“ダメ男”の物語です。
コメディではなく、しっとりとした人間ドラマが好きな方にぴったりです。
阿部寛さんは「どうしようもないけれど憎めない男」を自然体で演じ、共感と哀愁を呼びました。
「阿部寛の“等身大の父親”像に胸を打たれた。派手さはないが、確実に心に残る名演」
出典:映画.com『海よりもまだ深く』レビュー
『新参者』(2010年・映画『麒麟の翼』含む)
東野圭吾原作の刑事ドラマシリーズで、テレビ版から続く人気作となりました。
映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は、シリーズの集大成的な作品です。
阿部寛演じる加賀恭一郎は、静かな語り口と鋭い観察力を持つ刑事として高評価うけています。
派手なアクションではなく、人間を見つめる「静の演技」が光ります。
「阿部寛は“観察する目”だけで、事件の深層を描く」
出典:MOVIE WALKER
『歩いても 歩いても』(2008年)
こちらも是枝裕和監督作品で、家族の一日を淡々と描いたヒューマンドラマです。
派手な展開はありませんが、まさに“日常の中にある深い感情”を映し出す作品です。
阿部寛さんはいまいち頼りない次男という地味な役柄を、抑制の効いた演技でリアルに表現しています。
「誰も知らない」の是枝裕和監督が描く、家族ドラマ。長男の15周忌で実家に集まった次男一家や両親の姿を静かにとらえ、温かだが時に厄介な家族の関係を見つめていく。
出典:MOVIE WALKER
演技の魅力と評判の理由を作品ごとに紹介!
このチャプターでは、作品ごとに演技の魅力と評判の理由を簡単にご紹介していきます。

『テルマエ・ロマエ』
理由1:コミカルでもリアルな演技
阿部寛さんは本作で古代ローマ人ルシウスを演じました。
舞台が浴場という奇抜な設定にもかかわらず、真剣な表情と誠実なセリフで物語をリアルに仕上げています。
「きまじめな阿部と底抜けに明るい上戸が演じたことで、本作は、子どもから大人まで、いろいろな視点で楽しめる上質なコメディー作品に仕上がった。
出典:シネマトゥデイ
理由2:日本アカデミー賞で高評価
『テルマエ・ロマエ』で阿部寛は第36回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞しました。
コミカルな作品でありながら、演技力が高く評価されたのは異例です。
『海よりもまだ深く』
理由とエピソード
元作家で探偵として働く主人公・良多は、生活に困窮し、元妻や息子との関係もうまくいかない「負け組の中年男性」です。
そんな役柄を阿部寛さんは飾らず演じ、リアリティと優しさを両立しました。
顔も名前もわからない良多の父親が大きな存在感を発揮する。良多と2人の女性(母と前妻)を主軸に展開するドラマが、父親と良多と息子の父子3代の絆の話に帰結する点に妙味のある作品だ。
出典:映画.com
『新参者』(映画『麒麟の翼』含む)
理由とエピソード
加賀は物腰柔らかく、地道な捜査で事件の真相に迫る刑事として描かれます。
阿部寛さんは一見無表情な中に、感情の起伏を繊細に込めており、ファンからは「心を読む演技」と称されています。
阿部さんは自らを顧みる部分も多かったようで、この日の客席にも80歳を超える阿部さんの父親が訪れていることを明かし「最近、親父と話をすることが増えました。戦争の頃の話なんかをしてくれるんですが、いまになってもっと早くにそういう話をしておくべきだったと感じています」と胸の内を語り、会場は温かい拍手に包まれた。
出典:シネマカフェ
『歩いても 歩いても』
理由とエピソード
40代の独身男が、亡くなった兄の命日に実家へ帰省するというありふれたシチュエーションの中で、過去のトラウマや家族溝がじわじわと浮き彫りになります。
阿部寛さんは日常的な言葉づかい、間合い、目線でその葛藤を自然に表現しました。
の次男・良多を演じた阿部さんは開口一番「気持ちが非常に萎えてます…。不器用な弟で、歩いても歩いても一歩出遅れてしまう役なのですが、今日は特に萎えております」とため息。初の是枝作品への参加となるが、監督の演出については「新鮮だったのは、セリフに慣れさせてくれないという点。
出典:シネマカフェ
まとめ
阿部寛さんは単なるイケメン俳優ではなく、「笑わせる」「泣かせる」「考えさせる」あらゆるタイプの映画で活躍する真の実力派です。
初心者の方は次のように順に観ていくと、彼の演技の幅広さを実感できます。
- 『テルマエ・ロマエ』(コメディ+演技力)
- 『海よりもまだ深く』(リアルな人間味)
- 『麒麟の翼』(静かで知的な演技)
- 『歩いても 歩いても』(地味だが深い感情)
皆様は、どの様におもわれましたでしょうか?
長い間お付き合いいだだきありがとうございました。
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