俳優・工藤阿須加さんといえば、映画やドラマで数々の役を演じてきた実力派です。
そんな彼が、近年では「農業」というまったく異なる分野で活動を広げていることをご存じでしょうか?
本記事では、工藤さんが何故農業を山梨県で始めたのか?という部分を詳しくリサ-チしていきます。
工藤阿須加が農業を始めた理由とは?

近年、工藤さんが「農業」というまったく異なるフィールドで活動を広げていることをご存じでしょうか?
芸能界という華やかな世界から一転、土と向き合い、作物を育てるという生活です。
そこには、工藤阿須加さんなりの深い思いと生き方の選択が隠されていました。
工藤阿須加さんが農業を始めたのは、「自分自身の人生を見つめ直し、人間らしい暮らしを送りたかったから」だといいます。
特にコロナ禍を経験したことで、仕事や社会との関係性に疑問を持ち、「もっと自然と共に生きる生活がしたい」という思いが強くなったそうです。
そしてその理想の暮らしを実現できる場所として選んだのが、山梨県でした。
自然豊かで東京からのアクセスも良く、農業を始める環境としても最適だったと語っています。
テレビ番組『情熱大陸』(2022年5月15日放送回)では、「コロナ禍を経験して、人と人との関係や暮らし方を改めて考えるようになりました。自然の中で過ごす時間が心を整えてくれることに気づいたんです」と語っています。
農業を始めた理由について、同じ番組内で「自然の中にいると、自分が人間なんだってことを思い出せる。農業は大変だけど、心が整うんです。」と述べていました。
子どものころから自然に親しむことが好きだったという工藤さんは言っています。
俳優業というスケジュールの読めない生活のなかで、「自然と向き合う暮らし」に憧れを抱き始めたといいます。
また、世間はコロナ禍で、極端な行動、生活の制限を国民全体がしている状況でした。
2020年のコロナ禍により、多くの仕事が延期や中止となり、社会全体が立ち止まる中で、工藤さん自身も深く自分の生活を見つめ直したそうです。
サンデー毎日のインタビュー記事によるとそれまでは働くために暮らしているような感覚でした。
でも、コロナ禍で一旦すべてが止まったとき、暮らすことそのものに意味を持たせたいと思うようになったという趣旨の発言をしています。
こうした経験を通じて、「食べるものを自分で作る」「自然とともに生きる」といった根源的な営みへの関心が強くなったと語っています。
工藤さんが目指すのは、単に野菜を育てる農業ではありませんでした。
「人と人のつながりを取り戻す手段としての農業」という壮大な思いも込められています。
都市生活で希薄になりがちな地域の絆や互いに支え合う暮らしそれを体感できるのが農業であり、山梨という場所だったのです。
工藤さんのYouTube動画の中で、農業は土や作物だででなく、人とのつながりも自然と生まれる。
近所の人と話したり、手伝ってもらったりしている。そういう助け合いの感覚がすごく好きと語っていました。
さらに興味深いのは、工藤さんが農業も俳優業と同じ“表現の場”として捉えているという点です。
工藤さんにとっての農業は、自分自身を表現するもうひとつの舞台なのです。
農業を通して、自分自身と、周囲の人々、そして社会との関係性を新たに築こうとしている姿がうかがえます。
先程ご紹介した『情熱大陸』のなかで、更に芝居で心を表現するのと、農業で手間ひまかけて作物を育てるのって、すごく似てる。どちらも自分を込める作業だからやっていて面白いし、充実するという趣旨の発言もしていました。
このように、工藤さんにとっての農業は、自分自身を表現するもうひとつの舞台なのです。
農業を通して、自分自身と、周囲の人々、そして社会との関係性を新たに築こうとしている姿がうかがえます。
山梨での挑戦に迫る!

俳優としてのキャリアを持ちながら、農業という新たなライフワークに真剣に取り組む工藤阿須加さん。
その実践の場として選んだのが、山梨県です。
山梨を農業の拠点に選んだ理由について、ご自身のYouTubeで工藤さんは、水も土も空気も本当にきれい。都心からもアクセスしやすくて、農業を始めるのにこれ以上ない場所だと思いましたと話しています。
山梨県は南アルプスや八ヶ岳などの自然に囲まれた地域で、肥沃な土壌と清らかな水源があり、有機農業や無農薬栽培に取り組む若手農家も多いエリアです。
工藤さんが理想とする「人と自然が共に生きる暮らし」にぴったりの土地だったのです。
工藤さんは山梨県内に農地を借り、自らの手で畑を耕し、季節に合わせた野菜づくりを行っています。
育てている作物には、トマト、ナス、ジャガイモ、ブロッコリー、葉物野菜(ホウレンソウ、ルッコラなど)があります。
栽培の特徴は、農薬を極力使わない自然栽培にこだわっているそうです。
また、農作業の様子は定期的に自身のSNSやYouTubeで発信されています。
野菜の成長記録や収穫の喜び、失敗談まで、ありのままをシェアしています。
現在、工藤さんは将来的に「農園カフェ」や「コミュニティスペース」の開設も視野に入れて活動されています。
自分が育てた野菜をその場で味わえる空間や、農業に興味を持つ人たちが集まれる拠点づくりを目指していそうです。
こうした活動は、単なる副業や趣味ではなく、俳優と農業、どちらも表現者としての工藤阿須加の人生の軸になっていることが伝わってきます。
まとめ
俳優として第一線で活躍する一方で、「自然とともにある暮らし」を求めて農業の世界に飛び込んだ工藤阿須加さん。
その背景には、現代社会への違和感やコロナ禍での価値観の変化、そして自分らしく生きるという強い思いがありました。
舞台となる山梨では、自ら土を耕し、作物を育て、地域とつながる暮らしを実践されています。
ただ農作物を作るだけでなく、人と自然、都市と地域をつなぐ新たな農業のかたちを模索しています。
農業は「表現のひとつ」と語る工藤さん。
俳優として培ってきた感性や誠実な人柄が、農業というフィールドでも生き生きと発揮されています。
今後、彼の挑戦は農業を通じてさらに広がり、私たちの暮らしや価値観にも新しい風を吹き込んでくれることでしょう。
美味しい野菜を作る農業人の工藤さんと素敵なドのラマの演技者としての工藤さん、どちらも素敵ですね。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
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